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おふくろの味、銀タラの煮付け
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◎ 今ごろの季節、雑木林が芽吹き、米の麹のような色合いに染まるのだ。以前にも同じことを書いたけれど、おふくろは、そんな山を眺めながら「かぶれ山はきれいだなぁーっ」と口にしていた。皮膚がかぶれたり、食べ物にカビがはえるのは嫌だし、山がかぶれるのもきれいなイメージではない。しかし、おふくろの表現力や感受性は、自分が年齢を重ねるにしたがって、けっこうスゴイと思っている。

◎ おふくろは、お料理やおやつを作るのがとても手早やだった。先日、おばさんの告別式で、長兄が「食べ盛りの3人兄弟が腹をすかせないようにと、うちのおふくろはいろいろと工夫して、すぐに食べられるものを常に準備しておいてくれた」と言っていた。結婚して4年目に、おふくろは他界してしまったが、うちのカミさんは私のおふくろの手料理をよく覚えていた。この銀タラもその一つである。旨い、ただその一言。私は上機嫌になる。
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