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河川行政は、やっと変わりつつある('2000/12/21) |

* 小山市内のレストランの入口付近
▼ 建設省の諮問機関である河川審議会(古川昌彦会長)が、「ダムや堤防だけに頼らず、川はあふれるという前提に立って流域全体で治水対策を講じるべきだ」とする提言をまとめ、2000年12月19日に建設省へ答申する方針を固めたことである。朝日新聞の記者は、公に「河川のはんらんを認める」ことになった背景について、「自然環境の保全とともに、従来の治水では立ち行かなくなったという現実がある」と分析している。
▼ 委員の一人も、「従来は河川の人工化をはかってきたが、完璧に洪水を押し込めることはできない。自然の川の性質と機能を尊重する時期にきている。河川行政が大転換をはかるきっかけになる」と話していた。ぜひとも、建設省にはこれまでの河川政策に「自信喪失」していただき、この答申を厳格に尊重してもらいたいものだ。大小の河川をコンクリートの三面張りにすれば、上流で降った雨が一気に流れ、下流でのさらなる治水対策を要請するという「イタチごっこ」は早急に止めてほしいし、これ以上の生態系を崩すことや景観の悪化にはハドメが必要なのである。
▼ 私は「河川をあれほど破壊してきた張本人たちよ、今さら遅い!」と思わないでもないが、やがて水草に生い茂り、川魚が優雅に泳ぎ、川砂から貝が顔を出し、アメンボウが川面を飛び跳ね、透明でヒンヤリとした水流が戻ってくることを願い、積極的に評価したいのである。そして、今回の「河川審議会の答申は、河川行政に携わる者はもちろん、流域に住む市民に対しても相当の覚悟を求めることになりそうだ」という指摘にも同感であり、行政だけの責任ではなく、私たち一人ひとりが「失うのは簡単だが、修復させるのには高いコストと時間がかかる」ことを自覚すべきなのだ、と思う。
私は河川行政に携わる人間です。「川づくり」と言うことで本当にロマンあふれる仕事に就けたと思っています。昭和の川づくりは高度経済成長に効率を求めたものでした。私も含めてみんなで反省しなくてはなりません。自然豊かに、きれいに、より質の高い財産にしましょう。でも、川のそばに住んでいる人達も考えましょう。毎年、雨の降るたびに心配でたまらなくて寝られない人達もいます。洪水とうまく付き合う?ソフト対策で命を救う?では人と人とのコミュニケーションが薄くなりつつある現在で、ソフト対策に頼りすぎると危ないですよ。ITやデジタルの力を借りてソフト対策を強化しようと、所詮、情報を伝達するのは人間対人間なのですよ。それに、我が家の畳を上げる心配もない人が、軽々しく「洪水とうまく付き合う」などと言ってはいけません。みなさんは、そう言うところがないですか?命が助かればいいって問題ではないのです。生活のための財産もまた「命」です。でも、こう言う議論で川に興味を持ってもらうことは、非常にうれしいこと。川を見れば、だいたいそこの町がどんな街か?どんな人達が住んでるかが見えてきます。どんどん議論して、孫、ひ孫の代を考えて、いい財産を残してあげましょうね。
川好き男 [URL] 2007/02/23(金) 01:29 [EDIT]
なにぶん6年以上も前に書いたことですが、貴重な、そして真摯な、嬉しいコメントをありがとうございました。小生、今年で54歳になる中高年齢ですけれども、幼年時代に過ごした川での日々、とくに真夏の暑い日々、毎日にように通っておりました。あの素晴らしき日々、自分はいつまでたっても忘れられません。
水元正介 [URL] 2007/02/25(日) 21:48 [EDIT]
